お風呂五十年史


其の一「銭湯の時代(1)」

 終戦後の荒廃の中で、人々は、生きていくこと、特に食べることで精一杯という状況からスタートしました。

生きるために必要な物資を得ようと、闇市に走るなど、その日の食料を手に入れることが、大問題だったのです。


 また、戦災による住宅不足も深刻で、住居の確保のために、応急簡易住宅が多く建てられました。

この頃の公営借地建設は、寝食の確保が主眼で、浴場は共同施設としており、まだ内風呂という考え方はありませんでした。


 朝鮮戦争ぼっ発により特需景気が起った昭和25年頃から、日本独自の消費文明が芽生えはじめ、人々は、少しずつですが生活用品を手に入れることができるようになりました。

その後、電気冷蔵庫、洗濯機、掃除機などが相次いで発表され、「電化生活」が人々の憧れの対象になりました。

28年にはテレビの本格放送も開始され、街頭テレビには黒山のような人だかりができました。

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